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- 野球について思うこと -NEW-'03.8.25
| 野球について思うこと |
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| 2003.8.25 | 【野球は左打ちが有利?】 夏の甲子園、今年は茨城県の常総学院が優勝しました。このチームで左打ちをする選手の割合は非常に高く(※1)、控えを含めた全18人のメンバーのうち、8人が左打ち。控えを除けば9人のうち5人と半数以上が左打ちです。やはり左打ちは有利なのでしょうか、ちょっと考えてみました。 左打ちと言えばメジャーリーグで活躍しているイチローや松井秀喜選手が有名です。今回の甲子園の大会を通してみても左打ちのバッターの活躍が目立ちました。もちろん大半は右投げの選手たちです。では全体でどれぐらいの数がいるのか、朝日新聞社ホームページ(※1)の記事を元に調べてみたらとても興味深い結果になりました。 全49校(各18人)の計882人のうち、「右投げ左打ち」は164人(約19%)、「左投げ左打ち」は102人(約12%)、中には「右投げ両打ち」もいて12人(約1%)という結果でした。あとは全て「右投げ右打ち」です。「左打ち」だけで全体の3割を超えます。ちなみに「左投げ右打ち」は全くいません。 【左打ちが有利な理由】 これほど左打ちをする人が多いのは「右打ちよりも左打ちが有利」と言われるからですが本当にそうなのか考えてみました。よく言われる二つの理由のひとつが「左(打ち)のバッターボックスは一塁に近いのでヒットになりやすい」ということ。俊足を生かしてヒットを生み出すイチローなどが当てはまります。 しかしそれだけでは説明できないのが先の松井などスラッガータイプの選手達。今年も本塁打数トップ(2003年8月現在)のタフィー・ローズ(近鉄)、メジャーリーグではバリー・ボンズ、名選手では王貞治やベーブルースなど、左打ちの選手が目立ちます。 これらはもうひとつの理由で説明できそうです。それは「ピッチャーが左打者に不慣れだから」というもの。普段、ピッチャーは右打者相手に練習することが多くなるので左打者に対して投げにくい、となれば甘い球を投げてしまう。それが長打につながりやすい。 さらに別の理由で、あくまでも想像ですが「左打ちは右脳を良く使うから有利」とはいえないだろうか。空間認識の役目は主に右脳なので、右脳が担当する左手に力を入れる左打ちはそんな理由で効果があるのかもしれません。各バッターボックスに立ったときの脳波を測定したデータでもあればよいのだけれど…(そこまでした人いないだろうな)。 【左投げ右打ちは?】 そんなことを考えながらも全く逆の理由が捨てきれないでいます。それは「右利きの選手が左打ちをして活躍するなら、左利きの選手が右打ちをすればもっと活躍できるのではないか」。すなわち利き腕を「引き手」とする「バットの持ち方が良いからでははないか」ということです。 ただ、「左投げで右打ち」の選手を私は知らないだけので、もしかしたら名選手になれるかもしれないし、もしかしたらそんな人はうまく打てない(野球選手としておもてに出てこない)のかもしれません。左利きの人はぜひ試してみて…と言いたいけれど責任は持てません。 もちろん右打者はピッチャーに攻略されるだけかもしれません。ペンや箸など全てが左利きのタフィー・ローズ選手などの例を見る限り左利きは左打ちで問題なさそうです。 そんなわけで右利きでも左利きでも「右打ちよりも左打ちが有利」と言えそうです。少なくとも野球は左打ちに矯正しなくて済む分「左利きにやさしいスポーツ」と言いたい。 【左打ちバット】 左打ち人口の多い現在、左打ち用のバットが発売されれば結構売れそうな気がします。4月最初のネタにはいいかもしれません(※2)。 【野球は左投げが有利?】 先述の常総学院は18人のうち8人が左打ちでしたが、さらにそのうち投手2人を含む4人(22%)が左投げというチームです。では他のチームはどうか。甲子園に出た全ての左投げの選手についても調べてみました。 左投げの選手は全員左打ちでもあったので前出と同じく全体の約12%。データはないけれどこれはいまの高校生の左利きの割合とあまり変わらないのではないかと思います。 ごくまれな例を除いて右利きの人が左投げをすることはないので「左投げの人は全て左利き」と言えます。したがってこのデータを見る限り野球は左利きが多いというものではないようです。 【左投げのポジション】 つぎに全49校の投手49人(控えを除く)のうち、左投げは10人。これは約20%に相当します。左投げの人はピッチャーになりやすいといえます。 ところがポジションに明確な偏りがありました。全出場校のレギュラー441人(49校X9人)のうち外野の各ポジション(レフト/センター/ライト)の左投げの選手はそれぞれ10人から12人と投手同様に高い割合でした。一方、内野は投手10人以外はファーストの7人だけ。すなわちセカンド・サード・ショート・キャッチャーに左投げはいません。 3年前の夏、沖縄代表の那覇高校はキャッチャーとサードが左利きの選手ということで、ニュースや新聞(※3)で比較的大きく取り上げられました。そのときは「そんなに珍しいこと?」と思っていましたがこのデータを見て納得です。確かに珍しい。 結局、左投げの選手は限られたポジションを奪い合うことになります。 「左利きにやさしいスポーツ」とは言いにくいか…。 (※1=asahi.comより高校野球と出場校紹介(常総学院)) (※2=かつて海外では実際に「左利き用のパソコン」や「左利き用のハンバーガー」がネタにされました) (※3=SANSPO.COMより2000.08.04) |
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